授業実践②
Twitterを通して、「歴史的共感(エンパシー)」という概念を知りました。
これについては勉強不足ですが、以下の様な記述を見つけました。引用です。
3.「国や社会における過去の問題状況の中で,なぜ彼/彼女はその行為を選択したのか?」 ~過去の課題における歴史的共感(エンパシー)に基づく主権者育成
(歴史的アプローチ)~
これは,過去の国や社会に生じた諸問題・事件などにおける主権者の行動・判断について, 他者視点取得(perspective-taking)の視点から探究させるものである。そして,その探究の 延長線上に,生徒に主権者としての自らの在り方を省察させることを意図する授業である。
このアプローチは歴史的共感(エンパシー)に基づく歴史的探究の一形態を取り,次期学習 指導要領の高等学校地理歴史科「世界史探究(仮称)」においても,主権者育成を意図する際 には有効なアプローチとなろう。
http://www.essdra.fan-site.net/nii.pdfより
「エンパシー」の獲得を狙いとした授業が、「他者視点の獲得」や「価値観形成」に繋がるのだとすれば、歴史教育として意義のあるものになると考えました。(市民的資質の向上)
エンパシーの獲得を狙いとした授業の試案です。教科書と日本史探求だけで作ったので、教材研究としては浅いかもしれませんが。。
発問と学習活動は以下のような流れで行いました。
①歴史的事象(ある主体の行動・状況の説明)を紹介
②自分が当事者ならどうするか考える。
③ワークシートに記述。
④ペアで確認。
⑤教師が机間指導で見て回り、何人かに発表させる。
⑥当時の時代背景などについて、教師が講義
⑦なぜ、その行動をとったのか改めて考える。ワークシートに記述。ペアで確認。発表。
⑥の部分が資料の読み取りでできれば、なおいいと思いましたが今回はできませんでした。
学習活動としては、溝上の「内化-外化のサイクル」を意識して取り組みます。
「エンパシーの獲得を狙いとする授業」は市民的資質の向上を実現する方法として、比較的組みやすいものではないかと思いました。
まだまだ勉強しなければなりませんが、ほかの実践例や情報、授業への指摘・改善案等あれば是非よろしくお願いします。