授業実践⑤【世界史A】
新学習指導要領の世界史探求を見据えて、日々教材開発を行っています。今回設定した単元は「東アジアの文明圏はどのような世界だったのか」です。
新学習指導要領には以下のような記述があります。
ア 次のような知識を身につけること。
(ア)秦と漢と遊牧国家、唐と近隣諸国の動向などを基に東アジアと中央ユーラシアの歴史的特質を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 東アジアと中央ユーラシアの歴史に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互の関わりなどに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,唐の統治体制と社会や文化の特色,唐と近隣諸国との関係,遊牧民の社会の特徴と周辺諸地域との関係などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
この記述といくらかの教材研究を踏まえて、MQと構築したい歴史像、歴史像を構築する教材を以下のように整理しました。
MQ「東アジアの文明圏はどのような社会だったのか」
歴史像①「農耕社会と遊牧社会の共生・相克」
教材①「万里の長城」
教材②「唐に赴く外国使節」帝国の資料集から
歴史像③「中国を中心とした、共通の文化要素の形成」
今回は「振り返り」で問う内容をかなり知識よりにしました。ここを見れば、生徒の理解度が分かります。
実施後の感想
前回同様、作業のときに生徒によって完成のスピードに差がありすぎます。教科書と資料集から、万里の長城の位置とその南北の自然環境をまとめるというものです。ある生徒が万里の長城を書いているときに、ある生徒はワークCまで終わってることがありました。
このような差(を生まないために)を先生方はどのように対応しているでしょうか。
冊封体制をつかませる教材、皆さんはどのようにしているでしょうか。。
東アジアを扱うときは中国王朝を歌で覚えることを恒例としています。図は、YouTube大学のオリラジあっちゃんの板書が分かりやすいと感じたので大いに参考にしました。(丸パクリ)。ただ、魏晋南北朝のところをどう表現すればよいか悩んでいます。
東アジアの略地図は、帝国書院の教科書の東アジア文明のページにある地図から作成しました。以前、twitterでよーへい先生が紹介していた方法です。iPadに教科書の図を挿入し、その地図をペンシルでなぞり、画像を消す、というやり方です。情報量が最小限になるので、生徒のストレスも少なくなると感じました。
twitterで公開されている教材やツイート、研究会や書籍の情報に日々刺激を受けています。ありがとうございます。