授業実践⑥

今回の授業実践は「モンゴル帝国・元」です。 「自意識」をテーマにしたことが新たな試みでした。元寇があった中、日本と元の民間貿易が行われていたという事実を取り挙げています。 授業の狙い(気付かせたいこと)は、以下の通りです。 ①自分と当時の人々の…

新テストに向けて

5月には定期テストがありました。 現2年生は新テストを受けることになります。 したがって、日々の授業や定期テストもこの新テストを見据えて準備していくべきでしょう。 大学入試センターの共通テストのページには作問のねらいとする主な「思考力・判断力・…

授業実践⑤【世界史A】

新学習指導要領の世界史探求を見据えて、日々教材開発を行っています。今回設定した単元は「東アジアの文明圏はどのような世界だったのか」です。 新学習指導要領には以下のような記述があります。 ア 次のような知識を身につけること。 (ア)秦と漢と遊牧国…

授業実践④【日本史B】

歴史家の文章を読んで、生徒自身がある歴史像を獲得していくことを狙う実践です。 全ての授業で、一次史料を教材にしながら、歴史家のように歴史像を構築していくことが理想ですが、内容によって難しいことが多々あります。そこで、歴史家の文章をそのまま教…

授業実践【世界史A】

世界史Aの授業実践です。 「文明」をテーマにしました。 今年度、新たな試みが3点ありました。1点目は、本質的な問いを「過去の世界と現在を比較する」ものにしたこと。2点目は、教科書や資料集から、自分で「調べてまとめる」時間(活動)を設定したこと。3点…

授業実践②

Twitterを通して、「歴史的共感(エンパシー)」という概念を知りました。 これについては勉強不足ですが、以下の様な記述を見つけました。引用です。 3.「国や社会における過去の問題状況の中で,なぜ彼/彼女はその行為を選択したのか?」 ~過去の課題における…

『世界史単元開発研究の研究方法論の探求 市民的資質育成の論理』①

宮本英征『世界史単元開発研究の研究方法論の探求 市民的資質育成の論理』2018 読書ノートです。 本書は課題を3つ設定しています。P1より引用 (1)世界史教育において育成する、一人一人の学習者が主体的に国家や社会に関わる市民的資質を解明する。 (2)世界…

授業実践①

日本史B「秀吉の対外政策と朝鮮侵略」 前回の論文を意識して授業を構成してみました。宮本の市民的資質の定義は以下のようなものです。 「(1)歴史に関する記述や語りには価値観が結びつく、そのため(2)私たちは歴史を学ぶことで無意識に他者の価値観に影響を…

宮本英征「「真正な実践」のための歴史教材研究」

読む目的は「どうすれば「真正な実践」にすることができるのだろう」でした。 「真正な学び」だけでなく、宮本が定義する「市民的資質」の育成も射程に入れた内容でした。 以下自分なりのまとめです。 ①歴史学者の著書や論文を、文章的・構造的・レトリック…

なぜ歴史を勉強するのですか?

「なぜ歴史を勉強するのですか?」 生徒は素朴に或いは切実に疑問を持っていることでしょう。 この問いについて、より自信をもって答えたいと日々悩んでいます。そこで、歴史学に関する書籍を読み進めているところです。 情報の整理と情報収集の場としてブロ…